さっきまでは何もなかった
別に君が悪い訳じゃない
一人になりたい夜もあるだろう

そんな顔で僕を見ないで
決して君が悪い訳じゃない
言葉に出来ない憂鬱
誤解が夜を狂わせ
君はついに泣き出してしまう

風は僕を攫ってく

君の歩く先で待ってた
なのに何かが見えなくなる
君の寂しさに気付けなくなる

もう涙は見たくはない
もう誰も悲しませたくない
長き道程の途中
失えない大切なモノを
今夜ついに見つけてしまう

風は君を攫ってく

もう一度、笑ってくれないか?

風に吹かれて雨に打たれ強くなる
輝く花を今、泣き虫な君にあげよう
小さな微笑みが空の蒼さを増してゆく
僕を眩しく照らしてく

風は夢を攫ってく
風は愛を攫ってく
風が二人を攫ってく