あなたには少しも解らない
今 心がひび割れそうなのも
望まなかった試練が また訪れる
朽ちてゆくような 気配の中

あの人は仮面をずらして
その湿った視線を研ぎ澄ます
深い森の奥にある実を掴むように
私の生命(いのち)を掻きむしった

こっちにおいでと手招きする
忘らればいい...なら瞳を閉じてと
声がするドアの向こう側 行けない

消えてしまえれば...まやかしなら...
目に見えてるのは ほんの一瞬
そう 一歩ずつ近づく未来は待たない

編みかけた絹糸ほどいて
日々ぬらした軌跡も消しましょう
強い雨の中逃げた背を追いかけて
裸で叫んだあの記憶も...

こっちはいいよと手招きする
避けては通れぬ深い水溜り
上辺だけ着飾る人 皆泣いてる

壊れてしまえば.. 萎えた秩序
誰かが許せばきっと蘇る
コイン投げ密かに占う明日へ