細く尖った針が 身体を突き刺し
硝子に横たえた翅 最後の光を放つ

瑠璃に込めた祈り 閉ざされて
見られて… 目醒めて… 迷って……

優しい指と硝子の箱が これから唯一の世界
空を忘れて 動きを止めて 慟哭に溺れて
深い眼差し 真綿でくるみ 記憶さえも溶かしてく
もう探せない…
無駄に広げた翅が夢に見てた世界

あれは昨日の扉 開けてはいけない
わずかに注された水に 歪んだ境界 越えて

繭の中で見てた幻は
眩く… 卑しく… 儚く…

冷たい窓と輪の光が これから唯一の世界
締め付けられた鈍い痛みに いつしか酔いしれて
このまま時が止まるのならば それもいいと目を閉じた
はね除ける腕 あざ笑うように 心に住み着いた世界

瑠璃に込めた祈り 閉ざされて
見られて… 目醒めて… 迷って……

永遠の美と硝子の部屋が これから唯一の世界
悶える胸に傷が広がり また引き戻される
銀を振りまき心犯してあの日求めてた神秘
今落ちてゆく
無駄に広げた翅が夢に見てた世界