Released: February 21, 2007

椎名林檎×斎藤ネコ「ポルターガイスト」の歌詞

もっと澤山たくさん逢ひあいにゐいらして下さい
さうそう口走つたくちばしった君
僕は愛ほいとおしく思ひい、大層動じたので
前髪の成す造形に神経を奪はわれて、鍵キーも持たず家を出たのです
斯かくて、麗うるわしき君の許もとへ超へてこえていく想ひい、抑へおさえました
今日は電車で!
壱度いちど乘り換へたのりかえた頃、高まつてたかまっていく時めきに負けさうそうになつてなってゐいることに氣き付き始めました

真實しんじつは最初で最後なのです
さうそう口走つたくちばしった君
僕は思ひい出しつつ、聡明な生き方を鳥渡ちょっと真似たいと感じ
颯爽さっそうと歩いては、キツとキッと厳しい表情かおをしたのです
君を笑はすわらわす為に、微笑んほほえんでゐやういようと思ひい、鍛へきたえました
扉ドーアの前にて!
若もしも、此この部屋も無く、連なつてゐるつらなっている輝きがまやかしであらうあろうとも僕に恐れなどはないです

君はひと足先に微笑むほほえんで、幻視を與へあたえました
こんな僕に!
徐やおら、見境みさかいも無く慾ほしくなるまぼろしは孰いづれ衰へおとろえても僕には美しく見えます
君だけに是これを唄ひうたいます